東京地検の検事小野木は、容疑者で建設省の役人梨本を追って山梨へ行く。
そこで、湖畔に一人たたずむ美しい女性と出会う。水底を見つめる姿はまるで樹
海の日陰に咲く花のように切なく、漂うはかなさは死を連想させるほどで、小野木
は思わず心を奪われてしまう。 ― 破滅への序章だった…。
松本清張の『波の塔』だ。
テレビドラマ化したの再放送した。
松本清張 没後30年特別企画 BS朝日 松本清張スペシャルドラマ
私の「三部作」とみる、『水の炎』『水の肌』の最上位にある。
初めて見たのは、1983年版、佐久間良子と鹿賀丈史だったか。
美しい女性に惑わされる男 ・・・。
明日から、まだ30日まで、5作観ることが出来る。
27日18時30分から 「疑惑」(09年版)
21時から 「地方紙を買う女~作家・杉本隆治の推理」(16年版)
28日20時から 「黒い樹海」(16年版)主役笠原祥子は北川景子
29日20時から 「鬼畜」(17年版)玉木宏が善良すぎるがゆえの鬼畜を
30日20時から 「熱い空気」(12年版)米倉涼子k主演
松本清張の丁寧な取材による現実味が、観る私を惹き付けている。