やっぱり波の塔

 

 東京地検の検事小野木は、容疑者で建設省の役人梨本を追って山梨へ行く。

 そこで、湖畔に一人たたずむ美しい女性と出会う。水底を見つめる姿はまるで樹

海の日陰に咲く花のように切なく、漂うはかなさは死を連想させるほどで、小野木

は思わず心を奪われてしまう。 ― 破滅への序章だった…。

 

 松本清張の『波の塔』だ。

          

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          2012年制作 沢村一樹羽田美智子

 

 テレビドラマ化したの再放送した。

    松本清張 没後30年特別企画 BS朝日 松本清張スペシャルドラマ

 

 私の「三部作」とみる、『水の炎』『水の肌』の最上位にある。

 初めて見たのは、1983年版、佐久間良子鹿賀丈史だったか。

    美しい女性に惑わされる男 ・・・。

 

 明日から、まだ30日まで、5作観ることが出来る。

    27日18時30分から 「疑惑」(09年版)

       21時から   「地方紙を買う女~作家・杉本隆治の推理」(16年版)

    28日20時から   「黒い樹海」(16年版)主役笠原祥子は北川景子

    29日20時から   「鬼畜」(17年版)玉木宏が善良すぎるがゆえの鬼畜を

    30日20時から   「熱い空気」(12年版)米倉涼子k主演

 

 松本清張の丁寧な取材による現実味が、観る私を惹き付けている。