灰雲切れる

 

 ゴルフは大体18ホールで、1ゲームだ。

 そして昼食の40分程度を挟んで、9ホールずつ2時間15分程度でラウンドするように

ゴルフ場は設定している。

 

 ゴルファーは、ビギナーもベテランも、そんなものかと思いつつ、右に左にあっちに

こっちに白杭の外にも打って嘆いている。

 グリーンに乗ったら、直径10.8cmのカップがボールよりも小さいのかと思われるほ

ど、4回も5回も向きを変えて打って、ついにOKを貰ってため息をついている。

         

 

         

 

     それ、随分ゆっくりだけど、今日は天気がいいから思う存分やってくれ。

 

 

 私の今日は、コンペなどではなく、皆が言うプライベイトだが、10月の不調と低迷を

何とか抜け出す糸口が見えそうな、球の飛び具合が感じられた。

 

 こんな小春日和の中のゴルフだから、気持ちまで穏やかになっているのだ。

 ゴルフ場に来ていないときも、何となく曇り空の下にいたが、雲が切れ始めた。

 

 きっかけは、技術的なことではあるが、極小さなことで口にしたら笑われる程度だ。

 私は、スポーツのスランプ克服は基本に帰ることだ、と思ってきた。今回もそれだ。

                      

 

                      

 こんな暗い方に、球を打っていた。

 ヒントをくれたのは、中村一○さんだった、

   エージシュートを150回もやって、先日祝うコンペに交ぜて貰っていたから、

  後日お礼の挨拶と雑談をした中に、それらしきものが見えた。

 

 雲はまだ真っ黒ではなかったが、一層寒くなる時季には晴れが欲しい。

 それは、北から切れ始めた。