閣僚の辞任ドミノが続く岸田政権で、今度は秋葉賢也復興相が剣が峰に立っている。
政治とカネの問題で新たな疑惑が浮上、
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点も追及された。
4人目の辞任につながりかねない、という声が自民党内でも広がっている。
臨時国会の冒頭から、自身の事務所賃料をめぐる政治資金問題を問われてきた。
そして、この日予算委で新たな疑惑が突きつけられた。
今年8月の就任会見で「一切ない」と強く否定していた教団側との関係を
めぐり、25日に公表された政治資金収支報告書で、教団と関係するとみられ
る団体へ支出していたことが新たに判明。
立民の後藤祐一氏が報告書を元に、「間違いないか」と質すと、
秋葉氏は「事実確認をしている」と言葉を詰まらせた。
「認識している限りなかったと思っている」と否定したが、1年前に
もかかわらず「参加した記憶も記録もない」と曖昧な答弁に終始。
野党議員が秋葉氏の更迭を求めたのに対し、
首相は「誠実に説明してもらいたい」と繰り返すだけだった。
本人任せにした揚げ句、「更迭」が後手に回った3閣僚への対応を反省してはいない
のだろうか。
岸田首相自身にも、昨年の衆院選の選挙運動費用収支報告書に添付した領収書の多く
で、宛名や支出の目的を記すただし書きが空白になっていたことが明らかになってい
る。説明責任を軽んじる閣僚をそのままにする余裕などないはずだ。
週明けが楽しみ。