山を走れば

 

 昼食がすっかり消化しきったと思われるころになって始めた。

 近くの高くもない山の、木々の間を腕も使って走った。

 

 何もやらないで過ごすのがストレスになってしまうからだ。

 平らな広い道路などを走ったら、もっとだからそんなところがいいのだ。

 

 そんなエネルギーがあるなら、他人のために使ってみろなどと言われそうな世の中の

雰囲気を感じているからでもある。

 

 

 すでに始った落ち葉を踏みながら、1時間で4kmほどになる。

 りんどうを見つける。

 

         

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 絶えてなかりせば だ。

 足が止まって、動かない。

 

 日が傾いて、急がなければならないのに ・・・

 

 次も、やってくる。

 サクラシメジを見つける。

 代など父に聞いておかなかったが、夏の終わりに食べられる茸(下がったウラベニホテ

イシメジ)がそこにあったのを思して、ここでも足が動かない。探している。あった。

 

         

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 祖母も母も、大根や里芋と煮てくれた。

 私にも挑戦しろということだ。

 

 今夜の十三夜(芋名月のあらず栗名月)には間に合わないから、ゆっくりと煮しめにし

てみようか。

 思わぬ褒美に喜んでいる。