今日の、私の昼ご飯は、じゃがいもだった。
隣の老婆がくれた「きたあかり」だ。
きたあかりは、男爵他よりも黄色く、炊くとホクホクした食感が味わえる。
また、甘味が強く、このまま食べないともったいない。
茹でてから熱いのを我慢して、両手で割ると、軽く押しつぶした状態になる。
これがいい。 ― 梅やブルーベリーの自家製ジャムでアクセントを付けた。
きたあかり自体旨いのだが、食べてちょうだいと言った老婆の笑顔に合点が行った。
雨で何も出来ない昼、酒や本なしで、いい時を過ごした。