彼岸の明け

 

 気象情報には聞いていたから、驚きや不満はない。

 雑木の向こうに、どんよりと重そうな雲が広がっている。

 

 桜の開花情報が出てから、気温が上がらず先延ばしになっている。

 汲み置きのバケツの水には、薄氷が張り詰めている。

           

            此岸の東 7:05 0

 

 

 今日は彼岸の明け。

 暑さ寒さも彼岸までと言われるように、気温は上昇に転じるのか。

 

 家の中でも暖房を入れないと暮らせない。

 (山は雪らしいと聞きながら) 

 暖かさが期待できる西風は冷たく、山沿いは雪交じりが来そうだった。

 

 そして、予報通り霙が来た。15分間ぐらいだったが ・・・。

 

            11:15 3

 

 温かラーメンを食べていると、薄日が差してきた。

 

 彼岸明けまでに、仏壇の掃除、墓参り、法要などを行う人がが多いようだ。

 私は、いつものように仏壇の掃除だけは済ませたから、後は寒さのせいと勘弁して貰

うことにした。

 北、西からの供物はそなえてある。

 日々の報告などは、日曜日にやって来るだろう。

 

 2時間もしたら、すっかり晴れた。 

 

            彼岸の西 17:25 5

 

 現世は此岸 しがん で東、

 煩悩を解脱した理想の境地を彼岸 ひがん で西。

 春分の日は、彼岸から此岸へ最も渡りやすい日。

 

 焼酎のお湯割りを吞んでいる。

 明日から暖かな春の日を思っている。