さくらに先がけて


 イメージ 1 少し北を訪れると、まだ春は浅い。

 まだ少ない芽吹きの中に、白い点々がつくる丸いぼんぼり…。
 こぶし(辛夷)だ。まだ桜の賑わいなどほど遠い、このような所にあってはほっとする景色だ。それらを導く予兆ともなっている。

 少し南へ、那珂川右岸にも野生のものが見られる。

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  大木の枝を下から覗く。     近寄って素顔を見る。

 ほのかな香りが降ってくる。花びらの明るさに包まれる。
 満開の桜からこぼれる花びらの微笑む春が予感される。


 参考
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