もみじが盛りとなり、どちらを向いても錦織りなす風景に包まれて暮らしている。
きれいだ。
もみじの中に入る。
何がなくても、幸せだと感じてしまう ・・・。
何か素晴らしいものに触れて感銘や共感を覚えるとき、「(心の)琴線に触れる」という言い方がある。まさに、この時だろう。
八木重吉の詩に「素朴な琴」というのがある。
この明るさのなかへ
ひとつの素朴な琴をおけば
秋の美しさに耐へかね
琴はしづかに鳴りいだすだらう
ひとつの素朴な琴をおけば
秋の美しさに耐へかね
琴はしづかに鳴りいだすだらう