私の地方では、夏の夕立のことを「しぐれ」と呼ぶ(方言として広く認
められている。)が、「時雨」の本来の意味は、「(冬の)季節風とともに
やってくる雨。晩秋から初冬にかけて多く、密集した雲の団塊からやや
強く降る。」雨のことだ。
旧暦霜月の始まりは、やや強い雨となった。
午後には上がるらしく、時雨なのだろう。
手水鉢の水に大きな波紋
ちょっと趣に欠けるが、この言葉が使われ始まった頃と気象条件が変わって、暖かな雨になっている。
南天の色を鮮やかに
南天も、葉も実も落とさずにいる ・・・。
この時期だから、「気温が低ければ風花になることもある雨」になるはずが、南から暖かい空気が入っているとか。
晩冬に向かうのだから、さすがにここまま暖かくはいないだろう。
しかし、この言葉がよく使われた頃の情緒は、消えてしまうのか。