笑ってムーミン


 13日、大学入試センター試験で出題された、アニメの舞台となった北欧の国を問う問題が波紋を広げた。

   「地理B」の問題。スウェーデンを舞台にしたという「ニルスのふしぎな旅」とスウェーデン語のセリフに続き、ムーミンとビッケの画像と、ノルウェー語、フィンランド語の同じような意味のセリフを示し、「フィンランドに関するアニメと言語の正しい組合せ」を選ぶ内容だった。


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 センター側の正解では、「ムーミン」はフィンランド、「小さなバイキング ビッケ」はノルウェーだが、両アニメに関係する会社は「舞台は不明」との立場だとした。各国の大使館も発信する事態となって、ムーミンの出身地について大きな反響を呼んだ。
 
 私がニュースを読む「朝日デジタル」も、

   ムーミンの公式サイトを運営する「タトル・モリ エイジェンシー」
  は「原作の権利を管理するフィンランドの会社に問い合わせ中」とい
  う。フィンランド大使館の広報担当は「作者はフィンランド人であり
  ムーミンフィンランド生まれ」とする一方、「イマジネーションの
  世界の話であり、ムーミン谷がどこの国とは言えない。それぞれの
  心の中にある、というのが正しいと思う。」とし、

 大阪大学大学院言語文化研究科スウェーデン語研究室にも見解を求め、15日このセンターから「明示されていない。」との見解を得たとし、大学入試センターに正答の根拠を聞いたが「回答を準備中」だとした。
 

 大学入試センターは、翌16日、この朝日新聞の取材に対して、「知識・思考力を問う設問として支障はなかった。」という見解を示したという。

   ただ、アニメの舞台となった国を問題で明示した根拠は「現時点
  では回答できない。」。キャラクター自体に関する知識は直接必要
  なく、ムーミンの画像から「低平で森林と湖沼が広がるフィンラン
  ド」 … 設問で既にスウェーデンを示していることから、ノルウェー
  が導けるとしている。さらに、ノルウェー語とフィンランド語の語
  族の違いを踏まえれば、正答できると …。
 
   
      イメージ 2 Wikipedia


 アニメの舞台の根拠に触れていない。
 アニメのカットでも入れ(使わ)ないと付いていけない程に、受験生のレベルが下がっているだろうことを憂う。
 
 ほのぼのとしたアニメを入試問題に関わらせないでくれ。