玄関脇の手水鉢に、めだかを飼って2ヶ月近くになる。
楊貴妃の成魚を8匹貰い受けてからだ。
夏に向かう季節だったので、順調に卵を産み、稚魚が増えている。
確かに、楊貴妃は強く、素人の飼育にも耐えている。
この間、ホテイアオイを入れてやった。
移動できない手水鉢なので、日陰を作るためだ。
気温が38℃を超ても、水温は27,8℃で止まっていた。
暑そうなときには傘も差してやったが、隠れるところもほしいだろうと、「ヒシ」を浮かべてみた。
子どもの頃にコイやフナを釣りに行ったときに、近くの沼にあったのを思い出して、行ったらあったので採ってきたのだ。
嫌ってはいないようだ。根をつついて、葉に隠れる。
ヒシは沼の底に根を張って、親指大のプラスチックの
ような実を付けた。クルミに似た味をしていたと思い起
こす。
子どもの頃釣りに行って、それをおやつにしていた。
田舎には、40年も50年も前の自然が残っている。
ああ、私の中にもだ。