墓薙ぎをする


 台風が過ぎてからにするか、もっと近くなって
からがいいかなどと迷ったあげくに、やっとの思   イメージ 1
いで「墓薙ぎ」をした。

 本来は七日盆と言って、盆に入る日に行うのが
もともとらしいが、もう「釜の蓋」もやっているか
ら、ここらあたりでいいのではないかと考えた。


   父と母が生前にきちんと形にしておいたものを
  受け継いだだけで、雑草や枯れ枝の中に忘れていた。

     そう、昔を思い出しながら、それらを払い除け、
    石碑を水を含ませたタオルで、ごしごしと力任せにこする。
 
 
 
イメージ 2  蝉時雨の中を帰る。
  お盆を迎える準備がまた一つ進んで、心の何処かで
 安心しているのが分かる。
  七日後に迎えに来ますと、頭を垂れた。
  
  今日は、立秋だった。