高校生と走る


 高校では、この時期に学校行事として「マラソン大会」を実施するところが多い。
 私が非常勤(週17時間)で現代文と古典を講じている高校でも、小雨の中行われた。県都宇都宮の東の水田地帯の中を,全校生550人が走った。


      イメージ 1 300m先が見える田んぼ道


 学校はそれぞれ生徒に難題を課している。
 長い距離で実施する学校、起伏の多いコースを選ぶ学校など。
 ここは男子9.6km、女子4.8kmで行われ、制限時間内にゴールしないと「追試験」ならぬ「追走」が待っているというのだ。
 

 こんな時だから、

   途中で「もう止めたい」と思うほどの「いやなこと」を、
  やり通すことには、価値があると思う。

   前日にも対策を聞かれたが、「歩っていい。」諦めない
  ことが、最善策だと答えていた。
   時速6㎞の速歩きはやあるきだぞと ・・・。


      イメージ 2 県道を結ぶ緩やかな上りが辛い

 
   走るのが苦手な生徒も、雨に濡れながら完走していた。
   PTA関係者が作った豚汁を美味そうに食べていた。
 

 
 私は前から、頑張れば少しは速く走れることを示そうとしていた。

   10kmの距離は、私にはなんでもなかった。
   しかし、私より45歳も若い高校生の筋肉にはかなわなかった。
   40位ぐらいで、52分55秒(9.8km)だった。


      イメージ 3 県道176号 元気あっぷ村へ


 祖父と同じ位の私K.が走ったのは、能力らしきものではなく、「練習」かな、などと思ってくれはしなかっただろうか。