あれが阿多多羅山、 あの光るのが阿武隈川。 かうやつて言葉すくなに坐ってゐると、 うつとりねむくなるやうな頭の中に、 ただ遠い世の松風ばかりが薄みどりに吹き渡ります。 この大きな冬のはじめの野山の中に、 あなたと二人静かに燃えて手を組んでゐるよ…
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