新たな一億総〇〇へ

 英語の民間検定試験導入見送りから、国語数学で記述式を導入することも再検討、という様相が深まってきた。

 政府の支持率を下げない文教政策もさることながら、益々勉強しない受験生(高校生)をつくり、大学生の学力を下げることが確実になっている。

 

 この傾向は、年齢層を下げて進んでいる。

 各地の公立中学校で、定期テストを見直したり廃止したりする動きが広がっている中で、詰め込みを嫌う一方、「ノート持込み可」等の傾向が広がっているらしい。

             

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 国語科では記述式が中心らしいが、新聞のコラムにタイトルを付けさせたり、100字程度で書かせたりと、語句を並べるといったところと想像する。

 

 「思考力の低下」('19 PISAの調査)につながってしまったのは、昭和末から平成初めかにけて「総合的な学習の時間」などを、採り入れたのが一つの結果だ。

 抵抗を続けた私は、小学校から上がってくる子どもたちに辟易していた。

 いや、責任は私たちにあった。いまでも底の方でうごめき続けている。

 

 このままでは、大宅壮一の言った「一億総〇〇」になってしまう。