明け方の空をほととぎすが渡った。
高い空の筈だか、やっと雨が止み、何とか晴れるだろうという空だ。
声は山から出て来たばかりなのに、今年初めてとは思えない
キョッキョッ キョキョキョキョ ・・・ 。
2、3度行ったが、姿は遠く残せなかった。
ほととぎすは、このくらいのほの暗さが好きなのかもしれない。
その空の底の篠薮で、うぐいすが競うように鳴いた。
残念ながら時は過ぎ、交替の時季が来ただろう。
篠も黄葉している
まだ雌に産卵を促しているのか。
時は移っている。加速してさえいる。
私の老化も同様か。天気は回復しない。