WTA(女子テニスツアーを統括)のスティーブ・サイモン最高経営責任者は、香港を含
めた中国で開催予定の大会をただちに凍結する、と声明を出した。1日
中国共産党の元高官から性被害を受けたと告発した、中国出身でプロテニス選手
の彭帥ポンショワイさんと自由に連絡が取れない問題への対応だ。
ロイター
彭帥さんの告発を受け、WTAは透明性のある形での調査を中国側に再三要求して
きたが、状況が進展しないため、理事会と相談した上で決めたと言っている。
「残念だが、中国側は信頼できる形で向き合ってくれていない。どこにいるか
は分かったものの、彼女が自由かつ安全で、検閲や強制、脅迫の対象になってい
ないかの疑いがぬぐえない」と。 asahi.digital
IOCが11月21日に確認したするバッハ会長とのオンラインでのの直接会話も、
懸念は解消できていない、とスタンスを変えてこなかった。
中国外務省は、
スポーツを政治的に利用する行為には断固として反対すると、短いコメントを
述べただけだった。2日
来年2月からのオリ・パラ開催の話題になってしまう。
WTAの声明は、国際社会に大きな反響を呼び、その勇気が評価されるだろう。