ここらでも、花ふぶきのころになった。
そっと散って、広がってきた緑に点々をつくっている。
私の全身にも降りかかっては、巡り来た季節を喜ばせる。
何が上手くいったというわけではないが、祝福されていると勘違いするほどだ。
成功どころか、今となっても失敗ばかりの暮らしだ。
「成功した」と見られても、必ずしも成功ではない、最高な方法・意思決定
だったかという視点で振り返るメタ認知という評価があるという。
もっとも、これは経済的な視点、より客観的な観点をもって新しい別の解を求められ
る時に持つべき立場のようだ。
私には、それは大きすぎる。
たかがいい景色に出遭ったくらいことで、よかっなあと思い返しながら、酒を呑み過
ぎてしまった程度のことだから。