怒りの声


     濃度上昇示す警報装置も水門もなし
 東京電力が、福島第一原発の排水溝から高濃度の放射性物質を含む水が外洋に漏れ続けるのを放置していたことが分かった。外洋への継続的な漏出を昨年四月に把握しながら公表せず、排水溝を専用港内に付け替えるなどの対策も取っていなかった。(東京新聞等)

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 東京電力は「福島復興への責任を果たす」と強調する一方で、福島第一原発から高濃度汚染水が漏れ続けているのを知りつつ公表せず、対策を講じようともしなかった。東電の隠蔽体質は今も続き、福島を裏切り続けるのか。


     漁協 「裏切られた」
 地元漁業者は、東電の「背信行為」に怒りをあらわにした。「漁民甘く見るな。」という怒りの声を、東電はより重く受け止めるべきだ。

   県内の約1500人の沿岸漁業者は、原発事故の影響で本格的な漁を自粛中だ。「加害者」である東電への不信感は今もくすぶる。国や東電が言うようにサブドレン計画などの汚染水が厳しい基準で運用されるとしても、「原発の水は海に流さないでほしい。」が、全員の本音だ。


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 イメージ 3              菅官房長官の記者会見(25日午後)
    福島第1原発2号機原子炉建屋の屋上に溜まっていた比 
 較的高い濃度の汚染水が海に流出していた問題で、港湾外
 の海水濃度は法令告示濃度に比べて十分に低い数値だと言    
      明した。
   その上で「港湾への汚染水への影響は完全にブロックされている。状況はコントロールされているという認識に変わりない。」、 「(東電の対応について)放置していたわけではない。原因を調査して、溜まり水の箇所が判明したのですぐ対応した。」と述べた。