復習の必要性

 
 入学試験や入社試験のための勉強に、時々模擬試験をやり達成の度合いを計ると、「復習を定期的に」やらなければならないと思う。
 その必要性や、反復練習の大切さを知らせるのに都合のいいグラフがある。
  
 エビングハウス曲線と呼ばれるものだ。

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 (何の意味も持たない)3文字を記憶させ、時間ごとにおける再生率(記憶としてとどめている割合)を記録したものだ。
 1時間後には、56%は忘れてしまうという。
 
 
 無意味な音節の記憶と勉強の記憶とを同じように考えるのは疑問だ。
 しかし、復習や反復練習の必要性を説くには十分だ。
 
 そもそも長期的に保持する記憶には、エピソード記憶(思い出的なもの)や意味記憶(記憶の中のネットワークを構築して意味や概念で覚えるもの)がある。
 忘却にも、再認可能な忘却(きっかけがあると思いだせるもの)や完全忘却(全然思い出せないもの)がある。
 
 勉強なら、意味記憶に誘導することが大切だ。
 
 運動なら、身体の単純な動きの反復が見えるだろう。