西尾維新著『終物語』

 
 近くの事務机にケースに入った本を見つけた。
 隣人の妹が、高校の図書館で借りてきたものらしい。
 
 
 
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 『終物語』(下)の本文は、…
 
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  呉越同舟と言えば言い過ぎだろうが、烏合の衆という感は否めな
   かった―しかしそろっている面子の凄まじさを思うと、本来多士済
   済と言ってもいい組み合わせでもある。なのに雑多な感じがどうし
 ても生じてしまうのは、互いに、―互い違いに食い合わせの悪さが
 あるからだろう。
 
   忍野忍―海外から飛来した伝説の吸血鬼の完全体。
   八九寺真宵―地獄から復活した幽霊。
   斧乃木余接―主が逐電した武神の死体人形。
   臥伊豆湖―怪異退治の専門家。その元締め。
 
  そして僕こと阿良々木暦は、元人間で元吸血鬼の現人間だった―
 利害関係があるようでないようで、意識が一致しているようでしな
 いようで、まあ、客観的にみれば、変な連中が公園にたむろしてい
 るようにしか見えないだろう。
 
   ― そんな状況説明がある。結構読み進みそうだ。―