タチアオイ映える


 きのうの夕方降り出した雨は、明け方に強くなって、いよいよ梅雨入りかと思わせるほどだった。
 しかし予報通り、土曜日の気乗りしない仕事につくころには、雨はほとんど上がった。

 帰路には、タチアオイが(梅)雨の晴れ間に映えていた。

   イメージ 1

 このタチアオイ、日本に古くからある在来種だと思っていたら、中国から薬用として渡来したもので、ラテン語名やギリシア語名もある。
 子どもの頃、空き地の隅や砂利道の端にあったので、そう思ってきた。
 これも、色が鮮やかで、天を突くよう元気だから園芸種に改良されたものかもしれない。

 源氏物語に、こんなのもあったから。

       くやしくぞ つみおかしける あふひ草
            袖をゆるせる かざしならぬに              

      ( 口惜しいことだ。神が許したかざしでない葵を
       摘んで、罪を犯してしまったことよ。柏木)