きのうの夕方降り出した雨は、明け方に強くなって、いよいよ梅雨入りかと思わせるほどだった。
しかし予報通り、土曜日の気乗りしない仕事につくころには、雨はほとんど上がった。
帰路には、タチアオイが(梅)雨の晴れ間に映えていた。
子どもの頃、空き地の隅や砂利道の端にあったので、そう思ってきた。
これも、色が鮮やかで、天を突くよう元気だから園芸種に改良されたものかもしれない。
源氏物語に、こんなのもあったから。
くやしくぞ つみおかしける あふひ草
袖をゆるせる かざしならぬに
( 口惜しいことだ。神が許したかざしでない葵を
摘んで、罪を犯してしまったことよ。柏木)