夜の真岡鐵道


 真岡鐵道は、下館から北上して、真岡を過ぎると益子まで東へ向かう。そして益子からまた北を目指し、市塙辺りから旧道と併行して茂木に到達する。

 私のように県北東部へ、国道294号を真岡方面からの帰途とする者には、鉄路を近くに遠くに見て、あるいは踏切を渡って天矢場を越え、茂木・烏山へと辿る。
 
 「1時間に1本しか走っていないのだから、踏切で遮断機が下りてきたら、それは幸運なんです。」と聞いたことがあった。

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 夜の客車は、人影が少なく、何か忘れ物をしているようで物寂しい。
 昼なら、下りであろうが上りであろうが、目指す先へ急ぐ人たちの眼差しには活気が満ちている。