線状降水帯


 関東や東北地方を襲った記録的な豪雨による被害は11日、宮城県などで河川の決壊や氾濫が相次ぎ、東北地方に拡大した。
 鬼怒川の堤防が決壊した茨城県常総市では安否の分からない人が22人、被害の全容は依然明らかではない。死者は栃木・宮城両県で計3人。
 栃木、茨城両県で10日に特別警報が発令され、警察や消防、自衛隊などは11日も5800人態勢を維持し、各地で救助活動を続けた。

 この豪雨をもたらしたのが、「線状降水帯」だといわれている。
 降水量と地図を重ねた図で帯状に見えるところだ。強く降っている所
が鬼怒川の上流だから、この後茨城県で堤防を決壊させた。

 イメージ 1 10日 0:20

 10日、日本海台風18号から変わった温帯低気圧があり、
      日本の東の海上では台風17号が北上していた。

 気象庁によると、
   温帯低気圧に向けて南から暖かく湿った空気が大量に流れ込み、   
  日本上空で17号がもたらした東からの湿った空気と衝突。
   この結果、上昇気流が発生し、積乱雲が次々と生まれた。
   さらに、日本上空に停滞していた冷たい空気が上昇気流を誘発、
  積乱雲ができやすい環境ができていたという。

   その規模が、関東から東北まで県をまたいで
  東西200㎞南北500㎞に渡っていた、     と説明している。


 まだ避難できずに、救助を待っている人もいる。
 一刻も早い復旧を祈るばかりだ。