気温が下がって、朝から澄み渡っている空気に、金木犀の香りが漂い、ゆっくりと広がっている。
見上げる高さの枝からは、甘く強い芳香が降りかかってくるようだ。
匂いは、過去の記憶を鮮やかに思い出させることがある。
この金木犀の香りだって、私に小さい頃の晴天の下の運動会や、子どもたちと行った歩く遠足の記憶を蘇らせる。
同時に「脳」の働きによって、その時の「暑い・がんばれ・疲れた」まで思い出させる。
この現象を「プルースト効果」という。
香りがきっかけになり幼少時の記憶が蘇る描写のある
から名付けられた。
私は、挑戦しようとしている。
今の、私の確かな感情を伴った、今日のデジャビュを記憶に残せるほどに昇華させようとしている。