のぎくの如き・・・


 野にも、秋の花が広がっている。
 のぎくだ。

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 この時期の野の花の代名詞だと思うが、少し古くさいと言われるかもしれない。

 唱歌(石森延男作詞)にある。
 
        遠い山から 吹いて来る
        こ寒い風に ゆれながら
        けだかく  きよくにおう花
        きれいな野菊 うすむらさきよ
   
 ちょっと冷えてきた空気に、薄紫色の小さな菊の姿をした野の花に、気高さとか清らかさを感じている。

 この歌の七五調も、戦前のものだ。               イメージ 2
 伊藤左千夫の「野菊の墓」は、もう100年以上も前の  
作品だが、こんな花を見ると思い出されたり、時には読
まれたりすることだろう。