男がへらへら笑っている、そんな光景を嫌いだと言って過ごしてきた。
この頃自らに笑いが少ないと思った。深刻な問題を抱えているわけではないのだが ・・・。
そして、枝雀の落語を観て笑った。
(今だから、DVD か youtube しかない。)
枝雀が好んで演じた「酔っ払い」が面白い。
「枝雀の顔を見ただけであー、おもしろかったと満足していただけるような芸人になりたい。」と言ったが、まさにその通りだ。
高座でのこんな動きとは反対に、「色んなことを試みてるうちに、自分の落語が分からなくなってきた」と涙を流しながら否定、それが客のさらなる笑いを誘う、という悪循環に陥っていたという。
93年うつの再発から自殺を図り、意識が戻ることなく心不全のため亡くなっている。私の今の年齢だった。
代書屋