明日が立春で、新しい年を迎える前に邪気を払って福を呼び込むために、豆まきをする。
「福豆」の準備をする。豆を炒ることから始める。
そして、枡に入れて、神棚に供えておく。
大豆は五穀の一つで穀霊が宿るとされ、悪霊を祓うの
に最適であることや、魔の目(魔目=まめ)に豆をぶつ
けて魔を滅する(魔滅=まめ)にも通じる。「炒る」が「射る」で、「魔目」を「射る」ことで「魔滅」となる。
豆をぶつけられる「鬼」には最大の厄日だ。
「おに」は「陰(おん)」に由来する。「陰」とは目に見えない邪気のこと。形の見えない災害、病、飢饉など、人間の想像力を超えた恐ろしい出来事は、鬼の仕業と考えられてきた。
柊ひいらぎに鰯の頭を刺した「焼嗅やいかがし」を、家の
戸口や門口に置く刺す所がない。鬼の嫌いな「臭い鰯の頭」と
「痛い柊のトゲ」で、鰯の頭を焼いて柊の枝に刺し、鬼の
侵入を防ぐ風習が生まれたとか。「鰯の頭も信心から」。
夜の内に、「鬼は外!福は内!」とやる。
そして、一年の厄除けを願い、歳よりも1つ多く豆を食べる。
数が多くて豆が食べきれないから、福茶を飲むことにしよう。
参考にした福茶
邪気を祓う福豆を入れて、お茶(湯)を注ぐだけ。
福豆を吉数の3粒。「まめまめしく暮らせる」よう
にと。昆布は「よろこぶ」にかけて、梅はおめでた
い松竹梅に通じるとか。