マイナス金利心配ないか


 1月29日に日銀が発表したマイナス金利の構造。
 
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 日銀と民間銀行間の金利の問題だ、個人預金者は含まれない、と思っていたら、どうも私たち個人預金者にも影響はありそうだ。
 決定会合では賛成5・反対4、マイナス金利の導入は金利全般を押し下げ、消費や投資を喚起するとした。(日経)

 週が明けて、経済が動くと、対策も憶測も出るだろう。 
 「俺の預金もマイナス金利になっちゃうの」などという見出しに引き付けられる。

 ECB(欧州中央銀行)が同政策を採用した直後、独では市民からそれに対する激しい怒りがでたことを、「貯蓄に励んできた人がペナルティを受け、節操なくお金を使う人が報われるとは、どういう経済なのか」との反応で、東洋経済onlineは掲載している。

    日銀は先回りして、銀行間の短期金利はマイナスになるが、 
    一般の個人の預金はマイナス金利にならないと説明している。
    しかし、これは妙な話である。通常、中央銀行は銀行間の短期
    金利を操作して、それを広く預金金利や貸出金利に波及させる   
    ことで、実体経済に影響を及ぼそうとするからである。

 マイナスになったら、預金が先行き目減りすることが予想するため、それは消費を活発化させるはず、という観測が期待されているらしい。

    蘭の金融機関INGが昨年行ったアンケートでは、預金金利
    マイナスになったら、「通常より預金を取り崩して支出を増や
    す」と答えた人は9.9%。「預金からかなりの額の現金を引き出
    して、 安全な場所にしまう」が33.3%。(同)


 「たんす預金」増か。日本でもマイナス金利という「ムチ」で国民を叩いても、景気刺激効果は限られる。預金者を罰することで、彼ら違った投資判断を行っていたことを自覚させると言うが ・・・。