春を呼ぶ雨


 春の嵐と予想されていた雨風は、明け方に目を覚まされるほど強く、昼前にやっと上がった。

 南風で、この時期のわりには冷たくなかった。
 もう開いてしまった梅には、辛かったかもしれない。
 花びらに一杯雨滴を付けて下を向いてしまうもの、しべの間にまで
雨粒を受けているもの。


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 5日後が、雪や氷が融けて水となる時期「雨水うすい」だ。ちょっとだけ早いかもしれないが、暦通りの暖かさになったとも思われる。
 雨を引っ張ったのが強い風だ。春一番ではなかったろうか。
   
    春疾風吹つ飛んで来る一老女 山田みづえ

 空は少し暗いが、本物の春を呼ぶ雨になっている。