原発事故放射線量の減少


 震災から5年。
 この間を振り返り、復興しきれない様子と、少しでも早く元の暮らしを取り戻そうという意欲を確認した情報が溢れる。

 震災に伴う原発事故からも5年。
 soon(地方紙だから)が、栃木県内の空間放射線量を報じた。


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 2015年11月には、12年6月に比べ、平均約40.2%減少したという。
 上のグラフで見ると、青い部分が広がっているのは確認できる。

 私は、福島原発から100㎞圏内に住んでいる。
 露地野菜を食べたり山菜を食べたり気にしなくなってきているが、県内ではまだ16品目の出荷制限は続いている。採捕の自粛要請もある。

  テレビが原発関係作業員が白血病を発症した様子を見せていた。
  30歳代の父親が、5歳くらいの3男が成人するまで丈夫でいたいとい 
  う映像は、どこか痛々しかった。

 見えないから怖い。
 放射線量の測定は、場所によって(地表・空間…)、測定器によって、気象によって、誤差も生じる。
 私ほどの歳になるとどちらにしても大した違いはないが、次世代を担う子どもたちのためには、かなりの気遣いが必要だろう。


イメージ 2  飛散した放射性物質に、「(汚染水は)完全にコント
 ロールされている。」は、ない。
  福島の親が、子どもの尿を測ったら、微量だが放射性
 セシウム137が出たとか、外遊びする子のほう数値が高
 いとか、外遊びはなるべく県外に連れ出すとか、言う。

 
 このセシウム137に注目しなければならない。イメージ 3
線量率が下がったのは、半減期が約2年のセシウ
ム134の減退によるものと考えられる。
 やはり、30年はかかる。チェリノブイリのことを思い出したたら理解できる。


 9日、関西電力高浜原発3、4号機の運転差し止めを大阪地裁が決定。原発の安全性について従来に比べ思い立証責任を電力会社に課した。

 県内では今後も、除染、食品検査、健康調査、指定廃棄物の処分場候補地問題等、放射能と向き合う生活は続く。