春先の黄色い花たち


 東日本大震災から5年を迎えた朝。
 寒の戻りが来て、気温が氷点下の世界へ。
   昨夜降ったのか、小さな粒のザラメ雪が野草の葉に  イメージ 5
 
 
 早い春が留まると、ゆっくりとそれらを味わうことになる。
 ふきのとうを食べながら、ウソなどが梅の蕾や桜の芽をついばんでしまうというニュースを聞いて、人間も春先には自然の苦い物を食べて、それから脂っこい、味の濃いものを食べた方がいいのかと思った。

 花は、タンポポがいよいよ笑顔になってきた。スイセンも競うように開いてきて、アブラナも緑の茎から黄色い花を目立たせてきた。
 よく見ると、ちょっと変わった形の花が咲いている。

 まんさく 満作(金縷梅)  
  もともと山野に自生。早春に先がけて「まず咲く」から転じた名。

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 さんしゅゆ 山茱萸
  葉が出る前、枝先に黄色の小さな四弁の花が球状に集まって咲く。

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    まんさくや小雪となりし朝の雨     水原秋桜子
   
     山茱萸を活けて終日雨を聴く       山口青邨