午後7時20分ごろか。テレビでニュース速報のテロップが流れる。
「党委員長」のポストに就任!
こんなものは大したニュースではない。
取るに足らない。考えるに値しない。
あんな国の、そんなことに気を巡らしたら近くを見失う。
出来事も、暮らし方も、朝日デジタルでチェックしている。
信じられない見出しで届く。
「高校に行きたいなら施設に入って」
2016.5.9
北関東の定時制高校3年の女子生徒(18)は生徒は、2013年から、
自動車部品の加工工場に住み込みで働いていた。14年定時制に入学
し、通学しながら週5日、計30時間の勤務。給与明細はもらって
おらず、手取りは月2万円弱。そこから定期代を払い、食事は1日1
食、袋麺を食べていた。社長にあてがわれた家は外から施錠できず、
水はさび臭くて飲めなかった。
「万引きで補導されたのは3歳の保育園児」
2016.5.8
西日本のスーパーマーケット。ズボンとシャツのポケットに飴と
チョコを詰め込み、背中にロールパンの袋を隠していた。
数カ月前から児童相談所が「経済困窮によるネグレクト(育児放
棄)」の疑いで見守っていた家庭の次男。「一度にたくさん盗んでい
るからこの子は初犯じゃない。食べさせて、きつく叱ってくださ
い」。警察官は母親(43)に言った。
5歳上の長男、4歳上の長女も万引きでの補導歴が複数あった
が、次男が補導されたのは初めてだった。
トラック運転手の父親(50)は仕事で深夜まで帰らず。母親は家政
婦として住み込みで働き、ほぼ子どもだけでアパートでの暮らし。
程度の差こそあれ、私の周りにもありそうだ。
何か出来ることはあるか。