作家の命日を、その雅号やペンネーム、代表作などにちなんで、その文学的な業績を偲ぶ日としたもの、文学忌がある。
この連休の間の30日に、3度目の命日を迎えた渡辺純一の「ひとひら忌」があった。
これは、小説『ひとひらの雪』からきている。
映画ポスター 単行本表紙
私は、渡辺純一の命日を「リラ忌」と呼びたいと思ってきた。
『リラ冷えの街』という小説がある。
北大植物園のライラック並木を、その花を顔に受けながら
歩くというシーンがある。
まだ見ぬ北海道の初夏の風景だと想像する。
北海道新幹線の開通に逆らって、本州が梅雨入りする頃に飛行機で訪れ、「リラ忌」をしたいと考えている。