ひとひら忌


 作家の命日を、その雅号やペンネーム、代表作などにちなんで、その文学的な業績を偲ぶ日としたもの、文学忌がある。

 この連休の間の30日に、3度目の命日を迎えた渡辺純一の「ひとひら忌」があった。
 これは、小説『ひとひらの雪』からきている。


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       映画ポスター       単行本表紙

 
 『ひとひらの雪』は、渡辺純一の最高の傑作だと思う。亡くなったのが(2014年)4月30日だから、ファンは「ひとひら忌」に、焼香したり花を供えたりしたのだろうか。


 私は、渡辺純一の命日を「リラ忌」と呼びたいと思ってきた。
 『リラ冷えの街』という小説がある。
   北大植物園のライラック並木を、その花を顔に受けながら
  歩くというシーンがある。
   まだ見ぬ北海道の初夏の風景だと想像する。

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 北海道新幹線の開通に逆らって、本州が梅雨入りする頃に飛行機で訪れ、「リラ忌」をしたいと考えている。