ほととぎすとやまぼうし


 明け方の空を、ほととぎすが高い声で渡っていく。


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   木の暗の 繁き尾の上を ほととぎす

     鳴きて越ゆなり 今し来らしも    大伴家持万葉集


 明け切らぬ薄闇に、紅を差したヤマボウシも見上げている。


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 梅雨の晴れ間となりそうな、明け方のひととき …。