グラウンドで拾ったもの


 長期の休み中は、私の授業を聞く者はいない。
 ただ、試験に備えて小論文を見てくれという生徒が時々いる。
 「ありがとう。」と、こちらから礼を言うくらいだ。

 いつもの始業時刻よりも早く、グラウンドで活動が始まる。
 「草むしり」は、私に沈黙の時間を与える。

                                      
  イメージ 1こんな、通販でも売っていないような道具を、
 唯一の友として、雑草と戦う。

  選手、たったの、成立しない7名の、アップの
 運動が長いために、私のこれも中断できない。


 私は、日陰でupする彼らを励ます素振りで近寄る。
 そして、この道具をバットに見立てて振る。
 実は、ゴルフクラブのように振る。(125cm前後、1,100gはある。)
 なかなか感触がいい。確かに、右肘が投手の投球と同じ感覚だ。


 午後まで続いた練習の中で、その感触をそっと維持しておく。
 (淵の投球には細心の注意を払い、何とか一人前にしたい。)


    逃さず、練習場へ直行 !
     (コースへも、練習場へも行ってなかったが、何かあった。)

 私の手にあるのは、ゴルフクラブ
 
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                ☆ 一時代前のT.W.の仕様 ☆
 打った、打った。150球。
 20分後の練習場。

 コースへも出ず、練習場へも来なかったが、実にいい感触!

 直近の目標はないが、これでいく。
 多分、明日もここで打つだろう。
    (駐車場で仕事の先輩に会ってしまった。話し好きで
     1時間は喋られてしまった。よかった。幸運のおじ
     さんだっただろう。ありがとう、鈴木さん!)