スタート時点での気温が19℃もあって、想定した練習もやっていただろうが、厳しさが感じられた。さらに、強い日差しが照りつけ、レース開始と同時に、気温はどんどん上昇していった。平坦コースだが、海沿いを吹く風も味方してくれなかったようだ。
8.8㎞付近で日本の3人は、その先頭集団から10メートル程度遅れ、離れ始めた。12.4㎞地点で先頭集団に追い付き、15㎞の手前まで先頭集団に食らいついたが、中間地点を過ぎるところで、スピードについていけず先頭集団から引き離されてしまって戻ることはなかった。
福祉は、2時間29分53秒で14位。
「金メダルとれなかったあー」と絶叫。「でも頑張った。ほんと、し
んどかった。暑くて、色んなことがしんどかったけど、金メダルを目
指したから最後まで頑張れました」と、明るい笑顔で続けた。
田中は、2時間31分12秒で19位。
「皆さんの期待に応えられなかったのが悔しいのですが、スタートラ
インに立てて走りきれた。会社の方や地元の方、友人や家族、スタッ
フチームの皆さんのおかげで、走り切れて感謝の気持ちで一杯です。」
伊藤は、2時間37分37秒で46位。
「しっかり準備をして持っている力を出し切ることが目標だったので
すが、それはできなかったです。この舞台で立てたことはよかったと
思います。世界陸上7位で代表に内定したプレッシャーはなかった。」
かつて強さを誇った日本の女子マラソン界だが
連続でメダルなしとなった。