4000字の苦悩



 「米第一主義」を掲げるトランプ新大統領が就任した。
 同時通訳では理解しきれないので、翻訳版を読んだ。


     イメージ 1 Newsweek


   ○ 私たちアメリカ国民はきょう、アメリカを再建し、国民のた
    めの約束を守るための、国家的な努力に加わりました。
   ○   就任式はとても特別な意味を持ちます。権限を首都ワシント
    ンの政治からアメリカ国民に返すからです。(朝日デジタル)

 「私たち」という主語ながら、短いフレーズで分かりやすい口調で始
まった。貿易、税、移民、外交問題に関する言葉が多い。
 約4000字を9つの段落に分けてくれているが、それでも要約しにくく
理解しようと、何度も繰り返して読むことになってしまう。


 アメリカという国の独立その時から、自由と民主主義、人権といった文言はどこにも見られない。


 結びとその前の段落はこうだ。(第3~7段落省略)

   ○  私たちは古い同盟関係を強化し、新たな同盟を作ります。そ
    して、文明社会を結束させ、イスラム過激主義を地球から完全
    に根絶します。
   ○  そしてあなたの勇気、善良さ、愛は私たちの歩む道を導きま
    す。ともに、私たちはアメリカを再び強くします。私たちはア
    メリカを再び豊かにします。私たちはアメリカを再び誇り高い
    国にします。 
     私たちはアメリカを再び安全な国にします。そして、ともに
    私たちはアメリカを再び偉大にします。


 彼のネクタイの赤は、政治への情熱や国民の祝福を表してはいない。


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 日本語にしてもらってもなかなか難しい。
 彼の国家観、政治観、リーダーシップを理解しようと苦しんだ。
 私の脳細胞が、その赤に炎症を起こしているかのようだ。