対する12000


 この12000というは、安倍首相の同じ20日の第193回通常国会におけ施政方針演説の文字数だ。A4(一枚あたり42字×40行)にすると、8頁近くになる。

 先の新大統領の演説に比べたら、はるかに自らが進める今後の世界がより明確に示されている。演説の趣旨から言えば、仕方がないことか。

 見出しだけ拾ってみる。

   冒頭(天皇陛下のご公務の負担軽減等)1はじめに(オバマ大統領/
      戦後70年)2世界の真ん中で輝く国創り(日米同盟/地球儀を俯瞰ふか
    んする外交/近隣諸国との関係改善/積極的平和主義)3力強く成長し
  続ける国創り(「壁」への挑戦/中小・小規模事業者への好循環/地方創
  生/観光立国/農政新時代/イノベーションを生み出す規制改革)4安
  全・安心の国創り(被災地の復興/国土の強靱(きょうじん)化/生活の安
  心/5一億総活躍の国創り(働き方改革/女性の活躍/成長と分配の好
  循環)6子どもたちが夢に向かって頑張れる国創り(個性を大切にす
  る教育再生/誰にでもチャンスのある教育)7おわりに(未来を拓く)
                    (日本経済新聞による。)
 
 
 イメージ 1 かつて、自信過剰のあまり、公私混同で辞任した人が言って  
    いた。

      「政治家の存在意義とは、人々に生きる活力を与えられる
     ことにほかならない。人々が将来に向かって頑張れるよう
     に、夢と希望を提供することが政治家の役割なのである。」

      「政治家というのは、トップリーダーです。先々のこと、
     大きなグランドデザインを描く作業がある。人間ですから、
     気分転換をしたり、体調を整えたりするのは都知事の大きな
     責務だ。」


 2つ目の章「世界の真ん中で輝く国創り」の初めの方の項目が「日米同盟」「地球儀を俯瞰ふかんする外交」だ。
 積極的な平和主義を掲げて自衛隊を派遣し、東シナ海南シナ海を挟む緊張関係に気を遣っている。結局、米にすり寄っているだけ。赤いネクタイの人と同等につきあえるだろうか。

              デフレマインド、「諦め」という名の
             「壁」に3本の矢を放ち続け、勝ち取った
            経済の好環境を進めていく。
              ― 上手い言い方に、やられた。


 地方創生、も何だか見えていない。成功しているのは、自力があったところだ。
 3項目目は「農業新時代」。新しいスタイルを模索する結果、また新たな負荷を背負うことのないように願うだけだ。
 いつの時代も、農業は生かさぬように、殺さぬようにだ …。


 机上の批判だ。
 大田原図書館の快適な空間で、読み書きをしている。


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    PC持込席(何の制限もない)   東開けた大きな窓から八溝山