しもつかれを食べる



 一日遅れで、「しもつかれ」を食べた。

 関東地方の栃木県では、2月の初午の日(本来は旧暦で)に食べる郷土
食として続いている。
 作る年寄りがいなくなって、スーパーなどで売っている。
 野菜の直売所で買って、昔ながらの今ごろの味を食べる。


     イメージ 1  イメージ 2


 隣のばあちゃんが亡くなってからは、一般的なしもつかれだ。
 煮物なのだけれども、冷たい。
 大きな鮭の頭が入っていたばあちゃんのしもつかれを思い出す。

 初午の行事食として隣近所で分け合ったり、学校給食に出したりしてきた。鮭の頭と、鬼おろしですった大根やにんじん、油揚げ、大豆、酒粕など(お節料理や節分の豆の残り)と煮たもの。


       初午は2月最初の午の日。稲荷神のお祭り日。各地の稲
      荷神社で豊作,商売繁盛,開運,家内安全を祈願する。稲荷神
      のお使いのキツネの好物の油揚げや初午団子を供える。


 「しもつかれ」から、稲荷神社に油揚げやいなり寿司を奉納するのが分かった。そして、それが、米俵に見立てた俵型だということも。
 「宇治拾遺物語」にも、その起源とするところがあるらしい。