花見みやげ


 今でも、私の家から最も近いソメイヨシノは、統合・廃校してしまった
小学校にあるものだ。
 家からでもぼんやりと薄紅色が、樹形をかたどって見える。

 その桜を近くでと思って行ってみた。
 満開の枝の下に入ると、子どもの頃の一コマ、二コマが蘇る。


     イメージ 1 約50歳になるが健在の校舎


      樹勢を維持して咲き続けている イメージ 2


 そうだ。西側の山際に、イチリンソウがあったはずだ。
 数は少なくなっていたが、俯き加減に咲いていた。

 
 何と堀を挟んで、ニリンソウが一坪ほどにも広がっていた。
 両の手を空に向かって合わせたようにして、風に揺れていた。
 その白の清しさに、分けて貰って身近に置いた。
 
 
   イメージ 3 しべの細かさ気付いた


 どちらも、匂うが如くだ。