二日目北海道へ


 二日目は、北海道に渡る日だ。
 弘前からゆっくりと始まって、のんびりとした移動日になるはずだった。

 誤算に気づいたのが、津軽鉄道の金木を訪ねようとしてからだ。
 まず五所川原に向かうには、「リゾートしらかみ」に乗らなければならなかった。
 4両編成で全席指定。事前の予約が僅かに残っていた。


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 五所川原まで行くが、金木に行ったら後がない。
 それでも金木の太宰の生家斜陽館をみたいと思って、タクシーで行くか貸自転車で行くか考えたり聞いてみたりしたが、1時間ほど上りを待つことになった。

 静かに東北弁が心に響く待合室で、少し年上だろう人と話をすることになった。
 五所川原近辺の見所やその一つの「鶴の舞橋」、「リゾートしらかみ」の人気の理由。勉強になった。


 上りの「リゾートしらかみ」で、私と同年代だろう女性と座席のことで話題が持てた。私と同じ「大人の休日倶楽部パス」を使用。東京の人。
 私と同じく弘前駅前に宿を取ったという。自転車で弘前市内の歴史を巡り、ロープウェイを使って岩木山を登ってきたという。― やはり、岩木山に登るべきだった。

      
      イメージ 2 座席が広く快適


 この女性と挨拶して、新青森から北海道新幹線はやぶさ13号にのる。
 本州の残り一つは、津軽   青函トンネルを抜けた北海道の最初は「木古内」。
 そして、終着「新函館北斗」。


      イメージ 3 駅構内では全て防護策の中

 
 北海道新幹線はここまで。
 在来線の室蘭本線に乗り換えて札幌に向かう。
 明日札幌まで行くが、宿が取れなかったので苫小牧で降りる。

 
      イメージ 4 新幹線から室蘭本線


 
 気温が27℃までも上がって天気がよかった北東北と南北海道
 まだ、日没までに余裕がある苫小牧から、特急スーパー北斗が札幌に向かった。


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 今朝8時49分に、リゾートしらかみに乗ってから9時間余。
 弘前から五所川原新函館北斗などを経て約411.9km。
 昨日からの累積、1,056.9km。

 ほとんど列車に乗っていて、変わる車窓の景色にビールを飲む暇がなかった。
 不思議な2日間だった。食べるものも、無意識に走ることに向かっているようだ。

 明日は午前中札幌市内を歩いた後、いよいよ函館に入ることになる。