TVで、「蒲田行進曲」(1982年 松竹)を観た。
筋を知っている筈だった。
松坂慶子のきれいな胸だけが、鮮やかに脳裏に刻まれていた。
記憶されているものに変わりはなかった。
階段落ちのヤス(平田満)が、撮影が近づくにつれ不安になり
死に怯える。小夏(松坂慶子)はヤスを心配するが、ヤスは自分
のことで精一杯。
撮影当日小夏は心配で撮影所に行くが、産気づき病院に運ば
れる。撮影で死ぬと思ったヤスの尊大な態度を見た銀ちゃん
(風間杜夫)がヤスを殴りつけると、ヤスは我に返り立派に階段
落ちの演技をする。
病院で小夏が意識を取り戻すと、満身創痍でも元気なヤスが、
女の赤ちゃんを抱いて微笑んでいる。
あれ、「蒲田行進曲」のラストって、こんなにハッピーエンドだっ
たっけ、と笑ってしまった。
いいんだ。いいんだ。これで。ハッピーエンドで。
何度も観たはずだったが、ラストの、その前で納得していたか。
原作や背景などをWikipediaで確認した。
「人間味溢れる活劇に仕上がっている。」と評している。
ゆっくりと、youtubeでもう一度観られそうだ。