啼き出した鶯も、それをやめてしまった。
寒い彼岸の入りになった。
彼岸を言う言葉を、どこかで見た。
御先祖への感謝を忘れずに。先祖供養は、
自分の人生を心の中で相談できる癒やしの場だ。
そうかもしれない。
入りを意識しつつも、いつものように白い御飯を供えた。
中日には、墓参りもします。(雨の予報、落ち着いていい。)
好きだった酒やお菓子を揃えますから …。
仏間の母の遺影が、笑みを浮かべながら生前同様厳しい眼差しを含んでいる。それは期待で、私たち兄弟は頑張ることが出来た。
仏壇に向かって、どうしたらよいか尋ねてくるだろうと、
予期していたに相違ない。
こんな本にも出合ったからか。
さらに穏やかな父とは、そういう時期もあって、
今では「もう少し優しくしてやれなかったか。」と
悔やむばかりだ。
母が気丈に病と闘った平成14年は仕事盛りで、
もっと側にいてやりたかったと思い起こす。
まだ、我が儘をやっています。
そして、ここまで来ても岐路ばかりで、
迷い続けています。
どうか、お許し下さい。