「かぐや姫の物語」


 新聞のTV番組面に黄色の網掛けがあって、つまらない2時間番組の中で目立っている。

   金曜ロードショーノーカット独占放送
   「かぐや姫の物語」(2013年スタジオジブリほか)
   高畑勲原案・脚本・監督


      イメージ 1


 Googleで、こう説明するものがあった。
 
    故・高畑勲さんの遺作『かぐや姫の物語』が、今夜「金曜ロー
   ドSHOW!」(○○テレビ系 夜9時~)で放送される。高畑監督が
   同作を製作する上で注目したのは、誰もが知る物語の過去と未来
   の部分だった。


    さらに、具体的な賞賛の言葉が並ぶ。

    《二十世紀になって、子供の気持ちを生き生きと開放する文学
   が出てきたのは素晴らしかった。でも場合によっては、快楽主義
   癒し、慰めしかもたらさないものになります。子供の心を開放す
   ると言えば聞こえはいいけれど、子供を甘やかして終わる場合も
   ある。アニメはもっとそう。主人公が愛と勇気で危機を打開する。 
   どこで修行したんだろう? 愛と勇気だけで強くなれるの?と僕
   は言いたい。(高畑勲『アニメーション、折にふれて』岩波書店)


 見た。
 『竹取物語』の内容を現代風に再現してあるところもあるが、平安時代の貴族の生活様式を熟知しないで、この映像を見るのはあまり好ましくないことだと思う。
 誰もが読めなくてもかまわないし、読まなくてもよい。
 原作があるとは思っていない。「君の名は」、「風立ちぬ」。