mamaママ―


 隣の人が、いや近くにいる何人かの輪が、

   あの子が、母親のことを「ママ」と呼んでいるとか、
   あの飲み屋の「ママ」が、極上の笑顔で
  次回の訪れを誘ったとか、
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言っているようだった。


 その「ママ」が、あの「mama」に聞こえた。
 

  Mama,Do you remember the old straw hat you gave to me
  I lost the hat long ago flew to the foggy canyon
  Yeah Mama,I wonder what happened to that old straw hat()
  Falling down the mountain side out of my reach like your heart

  ママは、あなたが私に与えた、古いわら帽子を覚えてる
  私はずっと前には、霧の渓谷へと向かったの帽子を紛失
  ああママ、私は何が起こったのかその古い麦わら帽子 ()
  あなたの心のように私の手の届かないところには山の側面に垂らして


      イメージ 2 https://youtu.be/j8uklD3_ywA


 西條八十の詩「ぼくの帽子」が、元になっているねとか。

   母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?
   ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで、
   谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ。

     母さん、あれは好きな帽子でしたよ、
   僕はあのときずいぶんくやしかった、
   だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。(略)


 何の脈略もない「ママ」だった。
 「人間の証明」への誘いを思い出した。