この間まで暖かかったので、雑草が枯れない。
緑を失っても倒れない。
山あいの土地にあっては、いっそう荒廃感が漂うからきれいに始末しなければならない。
暮れの、こんな時季まで草刈をやるのは初めてだ。これまで怠けていたと言えばそれまでだ。
誰も自分の土地ではないとするところには、そういうのが
残っているのは面白い。仕方がない。
今刈ってもそのままにしておいたら、風であっちこっちに
散ったり集まったりを繰り返す。
ルールを破って燃やすことにする。
雨がぽつぽつ落ちてきたのをいいことに、あたりのごみを集めて火を付け、そこに始末することにする。
以前は、こんな風景がよく見られたが、少なくなった。
何となく温かい感じがして、いいなあと思う。
ふと浮かぶ。かきねの かきねの まがりかど たき火だ たき火だ ・・・
この、何とも、あったかく感じるもんだなあ。