空きakiの夜

 

 遅れてやってきた秋が、十日あまりを残すようになった。

 北風も強まって気温が上がらず、そして夜が早くやってきた。

 

 ふと頭に浮かんだは、中島みゆきの「ララバイシンガー」。

         

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    右の翼は夜 忘れさせる夜 つらさ悲しさ忘れさせる翼

    左翼は海 思い出させる海 忘れたくなかった人を映す海

 

    逃げなさい心よ 怖れの国から 闇色翼に抱き守られながら

    逃げなさい心よ 憂いの国から 時も届かない夢へ逃げなさい

 

    歌ってもらえるあてがなければ 人は自ら歌びとになる

    どんなにひどい雨の中でも 自分の声は聞こえるからね

 

    ララバイ ララバイ 眠れ心 

    ララバイ ララバイ すぐ明日になる

 

 惜しみなく愛の言葉を ・・・ 歌う中島みゆき

 想いが拡がってしまって、睡魔から逃げっぱなしだ。