酒も兄弟で

 

 私の暮らしは、お盆一色になった。

 特別な事ではない。

 先祖をお迎えして、私の兄弟で昔話をするだけだ。

 

 今年も、確かに3人だけで集まった。

 時を感じて か、庭先の女郎花が色を濃くした。

         

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 昼から呑んだ。旨い。

 母が作ってくれたようなものを、私が記憶の限りで再現する。

 弟たちは、それに近い、美味いと酒が進む。

 

 

 これも、いい。雷雨だ。

 まだ14時30分だから、夕立とは言わないか。

 

 閉じ込められことに、兄弟の話と酒は、いっそう深まる。

 

       

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           煙るほどの雨 雨 ・・・

 

 上がって、西日が指すころ、三兄弟は酔っ払い、よれよれだ。

 

 間もなく、三人のうち誰となく静かになり、そしてまた一番に目を覚ました人が、

さあ呑もうと声をかける。

 今年も、そんな風景だった。