私の送り盆は、ご先祖様の霊にゆっくりお帰りいただくため、夕方に行うことがいい
としてきた。今年は、迎え盆が守弟、送り盆が勝弟になっていた。
彼には珍しく、車で35分のところまで帰らなければならないので、早めに送ろうとし
ていたが、いろいろと話が弾んで、二人とも立ち上がらなかった。
そのうち、雷雨も来そうなので、やっと行くことになった。
10分も行けばいい雑木林の中だ。
勝弟が帰って、やっぱり雷雨が来た。
強い雨が里芋の葉を打っている
そのころ、やっと思い出した。
お帰り団子をお供えしていない。
私は急いだ。
定番の米粉の団子だ。
何とか間に合っただろう。
いやいや、いろいろあった今年のお盆だった。
帳尻は合っただろうか。